今 週 の レ シ ピ

・アドバンスクラス(11月第3週)のメニューより

●カリフラワーのサラダ   192kcal.  塩分0.9g

カリフラワーのサラダ [材料]  -6人分-

・カリフラワー小1株(200g)
  (小麦粉大さじ1)
・ポテト中2個(200g)
・人参(にんじん)5a位(60g)
  塩/酢少々
  マヨネーズソース大さじ3
・レタス5〜6枚
・茹(ゆ)で玉子2個
・パセリ少々
◎フレンチソース
  サラダ油大さじ3
  酢大さじ2
  塩小さじ1/2
  胡椒(こしょう)少々

[作り方]

  1. カリフラワーは小房(こぶさ)に分け、小麦粉をとかした熱湯で茹(ゆ)でる。
  2. ポテトと人参(にんじん)は銀杏(いちょう)切りにし、やわらかく茹で、熱いうちに塩と酢で下味をつけ、冷めたらマヨネーズで和(あ)える。
  3. レタスは、冷水でパリッとさせて水気を切る。
  4. 茹で玉子は輪切りにする。
  5. サラダ鉢にレタスをしき、中央にポテトサラダを盛る。その上にカリフラワーをのせ、そのまわりに茹で玉子を飾る。カリフラワーの上に、パセリのみじん切りをすこしふる。
ポイントはここ
    ボールにきっちりつめる
  • カリフラワーのあつかい方、茹で方は、「カリフラワーのピクルス」(2年目2月第4週)の『ポイントはここ』を参照してください。
    直径10〜12a位の小さい容器(ボール状)に、カリフラワーの花を下にしてきっちりつめておきます。
  • ポテトは1a厚さ位の銀杏(いちょう)切り、人参(にんじん)は3_厚さ位の銀杏切りにし、水からやわらかく茹でます。
    茹で上がったら湯をよく切り、ボールに入れ、熱いうちに塩・酢をふり下味をつけます。充分熱をぬき、マヨネーズソースで和(あ)えます。かならず、味をみてから盛り付けてください。 ポテトサラダの上にカリフラワーをのせる
  • サラダ鉢にレタスをしき、その中央にポテトサラダを盛ります。それを土台にして、その上にカリフラワーの入った容器をかぶせます。こうすると、カリフラワーを形よく盛り付けることができます。
  • ポテトサラダをおおって、隠すように茹で玉子の輪切りを飾ります。
ちょっと一言
  • ブロッコリーをサラダに盛り付けるときにも、この方法を使ってみてください。 サラダ全体を混ぜる
  • 添えてあるフレンチソースを全体にかけ、サーバーで全体をよく混ぜて取り分けます。
    授業や講習のときよく見かけるのは、きれいに飾ってあるサラダをくずしてはいけないかのようにレタス、カリフラワー、茹で玉子を皿にとって、フレンチソースをかけて食べています。でも本当においしく食べるには、まずいっぺんに全部をよく混ぜ、それからめいめい取り分けるほうをお勧めします。
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み

■“おまけ”

季節柄、白菜がたくさん出回っています。買ったりもらったりで、漬物用によく台所の隅などにおいたりします。

「どんな風においたらいいですか?」

んっ? 生徒さんから質問です。あまりにシゼンなことで、質問の対象になるとは思いませんでした。

「新聞紙にくるんでおいたらいいのよ」

これにたいする返事はもっと意外でした。

「あのう、新聞とってないんですけど」

若い人を中心に、最近は新聞をとらなくなった人が多いようです。テレビ、ラジオ、インターネットと、新聞を上回る速報性のあるメディアがこれだけ普及してくると、新聞をとる必要はないと感じるのも分かります。とくにインターネットでは、複数の新聞にほぼ同時に目を通すことができます。しかも格安です(定額料金なら無料にひとしい)。私も、テレビやラジオのニュース時間をはずした時は、ついインターネットをのぞいてしまいます。

新聞には"おまけ"、つまり別の使い道があります。新聞の「紙」のほうですが。湿気をとってくれるし、湿気から守ってもくれます。くしゃくしゃにすると弾力がでて、梱包するときのクッション替わりになったりします。それぞれ用途に応じた専用の商品がありますが、お金の掛からない代用物として新聞の有益性は若干ですが残っているようです。

今ほどモノもお金もがなかった時代、「新聞紙=しんぶんがみ」は必需品でした。"おまけ"などという脇役ではありません。用済みではあるけれど、りっぱに独立した実用品です。ありとあらゆる使い道がありました。どれほど恩恵を蒙っていたかわかりません。新聞紙なくしては生活できないというほど、私の身の回りでも最大限に活用していました。

よそ行きのきれいな袋や包装紙はもちろんありました。でも日常は新聞紙です。八百屋さん、果物屋さん、焼き芋屋さん、みんな新聞紙にくるんでくれるか、新聞紙でできた袋に入れてくれます。新聞紙を糊で貼って袋状にする内職がありました。

年に一度5月の連休は、町中が一斉に大掃除を行ないました。私の家でも部屋の畳をあげて、底に敷いてある新聞紙をまっさきに取り替えました。やがて迎える梅雨時と夏場に、新聞紙の吸湿力がものをいうのです。トイレだって水洗でありません。「トイレ」とはいわず「便所」と呼んでいました。適当な大きさに切って、千枚通しで穴をあけ紐で吊された新聞紙がありました。印刷のインクの油が痔にいいなどと、まことしやかにささやかれたものです。

七輪やかまどの焚きつけにも欠かせません。炭でも薪でも、燃すにはまず火付きのいい新聞紙です。寒くなると障子やふすま、戸、ドアなどの隙間ふさぎ。たまさかとびっきり冷え込んだときは、服の間に折りたたんで入れて防寒具にもなりました。

遊び用具としても主役級です。飛行機や兜(かぶと)などの折紙。丸めて棒状にするとチャンバラごっこの刀に早変わり。また紙粘土や習字練習用の紙とか、学校の教材としても役に立ちました。。

料理でも重宝していました。スポンジケーキ作りにはなくてはならないものです。ケーキの生地が型につかないようワラ半紙に油を引きますが、結構な手間です。インク油ののった新聞紙は、これにもってこいです。きれいに、そして上手にはがれてくれます。そうは言っても、殺人事件や変な記事が書かれた部分を使ったりするのは嫌だといって、広告紙や包装紙でやってもうまくいきません。新聞紙にまさるものはありませんでした。のちにクッキングシートが登場する20年くらい前までは、最前線で使っていました。

新聞紙ほど多種多様、広範囲にわたって利用されたものを他に知りません。しかも、それは全部"おまけ"です。インクの油と吸湿性、それに厚すぎず薄すぎず、いかようにも応用のきく微妙な紙質が有用範囲を広げていたのだと思います。紙自体が不足していましたし、当時の新聞はページ数がすくなかったので、無駄なく有効に再利用されました。モノを大事に大切に、もったいないという気持ちが横溢していた時代でした。その意味でも新聞(紙)は、まちがいなく社会の公器でありました。


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