今 週 の レ シ ピ

・パスタ教室のメニューより

●スパゲティ・アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーニ   412kcal.  塩分1.2g

スパゲティ・アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーニ [材料]  -4人分-

・スパゲティ300g
・赤唐辛子(あかとうがらし)2〜3本
・オリーブオイル大さじ4
・ニンニク3片
・パセリのみじん切り少々
・塩/胡椒(こしょう)

[作り方]

  1. 赤唐辛子は水につけてふやかし、種子をのぞいて適宜(てきぎ)に切る。
  2. 鍋にオリーブオイルを熱し、つぶしたニンンクと赤唐辛子を入れ、オイルに香りをつける。
  3. スパゲティはアル・デンテにゆでる。
  4. 2にスパゲティを入れて、ゆで汁(1人当たり90cc)を加え、ニンニクの香りと赤唐辛子の辛さをしみ込ませるように和(あ)える。
  5. 塩/胡椒で味をととのえ、皿に盛ってパセリのみじん切りをふる。
ポイントはここ
  • シンプルでさっぱりした味のこの食べ方は、少し細めのスパゲティが合うでしょう。1.6_、1.7_位はいかがでしょうか。
  • 赤唐辛子、ニンニクは量、切り方ともに好みでどうぞ。
    赤唐辛子は、辛いのがよかったら4人分で2〜4本、種をとって1本を5〜6個に切ります。辛いのが苦手の人は、4人分で1〜2本、2つに切って種をとるだけにしてみてください。
    ニンニクは、2〜3片を包丁でつぶしたもの。または2_位の輪切りにして芯をぬくなど、好みの切り方でよいでしょう。 ニンニクと唐辛子の焼き方
  • 直径24〜30aの厚手の平鍋にオリーブ油を熱し、赤唐辛子、ニンニクをこがさないように炒めます。油に辛さと香りをつけておきます。
  • スパゲティのゆで方も好みです。この食べ方では、私はいつも「アル・デンテ」より少し硬めにゆでます。たとえば1.7_のスパゲティ・ゆで時間9分の場合、6〜7分までゆでます。 ゆで汁の入れ方
  • 硬めのスパゲティとゆで汁1人分90cc位を平鍋に入れます。ゆで汁の力をかりて、辛さと香りをしみ込ませると同時に、食べやすい硬さに仕上げていきます。
ちょっと一言
  • スパゲティそのもののおいしさを味わうには、こんな簡単なものが一番おいしいかもしれません。辛い味が苦手な方は、赤唐辛子を使わず、ニンニクだけにしてもおいしく食べられます。
≪組み合わせメニュー≫
    ◎ミラノ風カツレツ
    ◎ミモザサラダ
    ◎レモンシャーベット
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み

■上様はどなた様?

えっ、と思うことって起きるものです。
文房具屋さんで領収書をきってもらいました。うちへ帰ってみてみると、「料理学園」の「料」の字が「科」になっていました。まぁ、これは単純ミスでしょう(と思いたい)。

数日後、あるお店で領収書を書いてもらうときです。こちらの名前を言ったのですが、途中で筆が止まっています。どうしたのかしら。

「料理の"りょう"ってどう書きましたっけ?」

私の目は点になっていたと思います。日をおかず、二度にわたって「料」の字をマチガエられました。私だって「○○じゅうい」「××うんゆ」「△△じびいんこうか」は、咄嗟にいわれるとスンナリとは書けないかもわかりません。でもまさか、「料理」にそれはないと思っていました。「料理離れ」もここまできたか。そうコジツケたくなります。もちろんこれは漢字能力の問題であって、料理とはまるで関係ありません。

漢字の能力も料理人口におとらず、下降線をたどっているようです(?)。これを裏付けるように、ダメオシのようなことに遭遇しました。コンビニ店でです。やはり領収書を書いてもらおうとしました。もう「料理」はやめようと、

「上様でいいです」
と、お願いしました。
「どなた様ですか?」

どなた様といわれても…。私はこたえあぐねました。店員さんもぽかんとしています。察するところ、「上」という名字がめずらしいのと、自分の名字に「様」をつけるなんておかしな人、ととったにちがいありません。私も急いでいました。人差し指でポーズをとりながら、上下(うえした)の上です、などとトンチンカンな説明してしまいました。店をでるなり、溜め息がでたのはいうまでもありません。

いまは、レジで受け取るレシートが領収書代わりです。わざわざ書いてもらうのは少ないのかもしれません。それにしてもこうも続けて漢字に振り回されたのは、ただの偶然だったのでしょうか。パソコンの普及で、けっこう難しい漢字が使われるようになりました。使われているからには目に触れる機会がふえて読めるようになります。

一方で、書くことはめっきり減ってしまいました。書かないと、ますます書けなくなります。複雑な字だけではありません。「料理」のように簡単な字もです。私自身、読めるのに書けないという字はたくさんあります。書く力と読む力は別なのです。

料理にもおなじようなことがいえそうです。食べることと作ることは分けて考える。味はうるさくいうけど作らない、作れない。その典型はラーメンでしょう(フグ、ウナギなども)。自分で作ってしまうほど凝る人もいますが、たいていはラーメン屋さんにでかけます。自分の好みのラーメンをもとめて、全国を行脚する人もめずらしくありません。

自分で作れるものもあります。たとえば、いま話題の牛丼。牛丼屋さんから牛肉が消えたからといってあきらめることはありません。この機会にうちで作ってみるとよいのです。むずかしくはありません。ただ、あの独特の薄くスライスした牛肉がミソなのでしょうが、それだけにいろいろ工夫する楽しみがあります。ほかには寿司。これだって、寿司めしに活きのいいネタをのせればおいしいものができるのです。

パソコンのおかげで書くのがラクになりました。外で食べると、作る手間も片付ける手間もいりません。でも印刷された字は、年賀状でもわかる通り、素っ気なくぬくもりが感じられません。ヨソで食事するのもいいですが、どこか味気ないものです。下手でもいいから(?!)手書き、手作りがほしくなりませんか…。


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