今 週 の レ シ ピ

・アドバンスクラス(7月第3週)のメニューより

●チキンマカロニサラダ   104kcal. 塩分0.7g

チキンマカロニサラダ [材料]  -6人分-

・鶏胸肉100g
  塩/胡椒(こしょう)
  タマネギ/ニンジンの薄切り
  パセリの茎
  白ワイン1/4 カップ
  水1/4 カップ
・マカロニ(ゆでたもの)100g
・タマネギ中1/4 個
・マヨネーズソース大さじ3
◎A
  塩/胡椒
・キュウリ1本
・トマト1個

[作り方]

  1. 鶏肉は、塩・胡椒をし、野菜をしいた鍋に皮を下にして入れ、白ワインをかけて蒸し煮する。冷めてから、手で細く裂いておく。
  2. マカロニはゆでる。
  3. タマネギはみじん切りにし、ふきんに包んで、流水でさらす。
  4. 1、2、3を混ぜ、マヨネーズソースであえ、Aで味をととのえる。
  5. キュウリは板ずりし、皮を縞(しま)にむき、斜めの輪切りにする。
  6. トマトは、7〜8mm厚さの半月切りにする。
  7. サラダ鉢の中央に4を盛り、まわりにキュウリとトマトを飾る。
ポイントはここ
  • 鶏肉は下味をつけたら、10〜15分おきます。厚手の鍋にタマネギ、ニンジンの薄切り、パセリの茎などをしき、その上に皮を下にして鶏肉をおきます。白ワインと水を同量混ぜて、鶏肉にかけ、ふたをして、蒸し煮にします。冷めてから、手で裂きます。皮は、包丁でほそく切ります。

    皮を下にして 白ワインで蒸し煮

  • マカロニは、好みのものをゆでてください。小さめのものはそのまま、大きいものは食べやすい2cm位に切ってください。
  • タマネギのみじん切りは、必ずさらして加えてください。 材料を合わせる
  • 鶏肉、マカロニ、タマネギを、マヨネーズだけでおいしくあえようとすると、ゆるくなりすぎます。サラダ鉢に盛って、ちょうどよい硬さになるくらいのマヨネーズソースであえて、味を見て、塩・胡椒で味を直してください。
  • キュウリ、トマトの切り方、盛り付け方は一つの例です。いろいろな方法で楽しんでください。
ちょっと一言
  • 「蒸し煮」の鶏胸肉は、いろいろな使い方ができます。胸肉1枚分(200〜300g)を蒸して、いろいろに使ってみてください。
     西洋ずし、ピンパン、冷やし中華そば、鶏肉とキュウリの酢みそ和(あ)え。
  • 100gだけ蒸し煮にする場合は、電子レンジを使うと手早くできます。
     チキンサラダ参照

【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み

■ほどほどに

猛暑が続いています。梅雨の中休みといいますが、それにしては長い休みです。甲府では連日35℃、36℃とうだるような暑さで、ひと雨もふた雨もほしいところです。空梅雨(からつゆ)といってよいでしょう。このままでは、水不足が心配されておかしくありません。

さいわい山岳県・山梨は、万が一平地がカラカラでも、山の方で降ってくれるおかげで水源は保たれ、これまで節水の呼びかけはあっても、給水制限や止水制限の措置がとられたという記憶は私にはありません。そのせいでもないでしょうが、ふだんの水のあつかいが少々荒っぽい気がしています。洪水や山津波、鉄砲水など、多すぎる雨には注意するけれど、水の「恩恵」にはあまり目が向かない、といっていいかもしれません。

台所に水は欠かせないものです。料理で水をケチるつもりは毛頭ありませんが、気になるのは、食器を洗うときの水です。お稽古で、生徒さんたちをみていると、あきらかに使いすぎです。だいいちに水道の栓を開きすぎるし、一度出してしまうと、途中で閉めることをしません。洗い物の内容や量によって、こまめに水量を調節するといったこともしていないようです。深刻な水不足を経験していないからでしょう。水の大切さありがたさが、身にしみてわかっていないように思われます。

こまかいことを言うようですが、洗い方に問題があります。たっぷり洗剤をしみこませたスポンジで食器を1個1個丁寧に洗い、そのあとでいきよいよく水ですすいでいますが、桶に張った水にまず洗剤をとかし、その中でひと通り全部の食器を洗ってから一括して水ですすぐ。そうすれば、少なくとも水の出しっぱなしはなくなり、洗剤も水も随分と節約できるはずです。

スポンジに直接洗剤をつけて洗うのは、テレビコマーシャルでもおなじみです。最善の方法として、定着してしまっているようです。でもそれは、少しでも多く洗剤を使わせようとする、洗剤会社の宣伝にのせられている気がしませんか。桶を介した一括方式のほうが、はるかに節水に役立つと思うのですが。

洗い方のほかにも理由がありそうです。
除菌・抗菌の徹底です。身の回りを、清潔に保つに越したことはありません。いわゆる黴菌(ばいきん)を排除して、病気のもとを断つのは悪いことではありません。それどころか人間が有史以来、最大の難敵として常に戦ってきた相手です。病原菌をなくした清潔な暮らしは、どの時代の誰しも願った人類共通の望みです。それがいまや完全無菌状態、いうところの無菌室を人工的に作り出すところまで科学はすすんできました。

ふだんの生活においても、徹底的に封じ込めようと必死です。とりわけ食べ物をあつかう台所は要注意。口から体内に入ろうとする雑菌を、水際で食い止めようというわけです。その除去に一役買っているのが水、ということになるのでしょう。ただし、水資源には限りがあり、無尽蔵ではありません。

完全殺菌は日常的に可能なのか、そしてそれは必要なのかという疑問もあります。病原菌はたしかに人間に害をあたえる悪者ですが、恩恵をもたらす有益な菌もたくさんあります。食に関してだけでも、イースト菌(パン)、乳酸菌(チーズ、ヨーグルト)、麹菌(みそ・醤油)、納豆菌(納豆)など、数え上げたらきりがないほどあって私たちの生命と健康をささえてくれます。「菌(バクテリア)」だからといってバカにしたら、罰があたります。というより、人間は生きていけないでしょう。自然界の腐敗や汚染を掃除してくれる働きをもった菌もあります。そうした地球規模のバランスのなかに、人間の営みも組み込まれているのです。

そこのところを考えると、水の使用同様、除菌・抗菌もほどほどにしておいたほうがよさそうだというところに落ち着きそうです。


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