今 週 の レ シ ピ

・アドバンスクラス(10月第3週)のメニューより

●牛肉の紙包(かみづつ)み揚げ   60kcal. 塩分0.3g

牛肉の紙包(かみづつ)み揚げ [材料]  -6人分-

・牛肉100g
 ◎A
   醤油(しょうゆ)小さじ2
   砂糖小さじ1
    酒小さじ2
   ゴマ油大さじ1
   うまみ調味料少々
・インゲン30g
・日本葱(ねぎ)1/2本
・生姜(しょうが)1かけ
・揚げ油
・パラフィン紙(15cm角)12枚

[作り方]

  1. 牛肉を一口大(ひとくちだい)に切り、ボールに入れ、Aで下味をつける。
  2. インゲンは筋をとり、斜め薄切りにする。
    日本葱(ねぎ)、生姜(しょうが)はせん切りにする。
  3. 1に2の野菜を入れて混ぜ、12等分にする。
  4. パラフィン紙に3をのせ、三角に二つ折りにし、2枚合わせて端から細くたたみ折りにし、中身の汁が出ないようにしっかり包む。
  5. 170℃位に熱した油で揚げる。
ポイントはここ
  • 牛肉は、あっさり味がよい場合はモモ肉、ちょっと脂身のあるほうが好みなら肩バラ肉があいます。どちらでも大丈夫なら、細切(こまぎ)れ肉でどうぞ。しっかり下味をもみ込んでください。

    下味付け 野菜を加える

  • パラフィン紙は硫酸紙ともいい、薄い紙ですが、水分や油で破れることはありません。
    三角に二つ折りにし、2枚をきちんと合わせます。三角形の端から、少しずつ細く折っていきます(下の画像を参照)。先に折った分を少し重ねるように折っていくことで、中身の汁が滲みださず、また揚げ油が入りません。

    (1) (2) (3) (4)
    (5) (6) (7) (8)

  • 170℃位の油で、充分ふくらんで中の肉の色が変わったら、揚がっています。

    すべて包む 充分ふくらます

  • 揚げ立ての熱くふくらんだままの状態で、食卓に出します。箸(はし)でふくらみをつついて紙を破り、中身を食べます。
ちょっと一言
  • パラフィン紙でしっかり包み、中に油が滲みこみませんので、材料の風味がそこなわれず、おいしく味わうことができます。したがって、中身はいろいろ考えられます。豚肉、鶏肉、海の幸(魚、貝、エビなど)に、野菜類を組み合わせてください。ただ、野菜は水気が出るものは避けましょう。
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み

■手ずからじっくり

新婚さんが二人います。ホヤホヤと1年半です。ホヤホヤさんのほうは、ご主人がよく外食に連れて行ってくれるそうですが、それは作る料理がおいしくないという“注意信号”で、当の本人も自分は料理が苦手と自覚しているようです。

1年半さんは、おなじく料理に自信がありません。そこで1品でも負担を減らそうと、毎週決まったようにアジの開きを食卓にのせていました。ところがさすがに、「アジは好きだけど、いくらなんでも飽きた!」と“宣言”されたそうです。

二人に共通しているのは、レシピの読み方が充分でないことです。
ホヤホヤさんは、タコのマリネを作りました。ご主人の反応は「酸っぱすぎる」。聞けば、太ると困ると思い、油の量を減らしたというのです。酢はそのままですから、酸っぱくならないはずがありません。おなじように酢の量も減らさないといけないのです。

「ひじきの煮物が食べたい」とご主人に言われた1年半さんは、自分で作ろうと本屋さんにいきました。でも、レシピを読んでも難しくてできそうにありません。結局、買ってかえったのはお惣菜だったそうです。

レシピの書き手というのは、何をどのくらいどうすればこうなるという前提のもとに書いています。それをその通りになぞってもらえば、一応、思っていたものはできるはずです。ところが読み手のまちがいや思い込み、あるいは勝手に分量などを変えてしまうと、そうはなりません。まずはレシピに忠実に、まちがいのないよう作ってみましょう。自分の好みやアレンジは、そのあとで。

といっても、たとえば「塩…少々」、「ショウガ…ひとかけ(1片)」は、わかりにくいものです。あいまいといっていいでしょう。どのくらいが「少々」なのか。「ひとかけ」といっても、どの程度なのかわかるようでわからない。「ニンニク…1かけ」とあったら、ニンニクが小さく分かれているなかの1個なのか、それともさらにそれをかいた1かけなのか迷うところです。

「ニンジン…3cm」なら、太さは何センチなの? と聞きたくなるでしょう。じゃ、ゴボウの場合は、ネギの場合、大根は、ということになります。1本でも部分的に太さはちがうし、大根の場合、場所によって味までちがうのですから、いよいよヤッカイです。

レシピに忠実に、ということであれば、こと細かに表示しなければならないことになります。しかも材料の数量・数値だけでなく、作り方の表現となると、いっそう複雑になってきます。切り方、茹で方、煮方、焼き方、炒め方、蒸し方…いろいろありすぎて、何をどうどの程度説明するかは、書き手の才量にかかっているとはいえ、書いている側でさえ、適切に伝わるかどうかもどかしさを痛感してしまいます。読み手としたらなおのこと, 1年半さんでなくてもお手上げでしょう。

結論的にいいますと、初心者が本だけで100%理解するのは無理だと思います。母親やおばあちゃんに、手ずからじっくり教えてもらうのが一番確実ではないでしょうか。そうしてまず核(基礎)になるものを形作っておいて、あとは本なりテレビなり、名人や職人さんを参考にするもよし、トータルに料理の技と知識を高めていけばよいのです。(「行間を読む」、「ハカる」を参照)


§【ご意見、ご感想をお寄せください。ご質問もどうぞ。】 ichiban@kateiryouri.com


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