今 週 の レ シ ピ

☆夏野菜をさっぱりと!

●キュウリとトマトの酢の物   26kcal. 塩分0.8g

キュウリとトマトの酢の物 [材料]  -4人分-

・キュウリ1本
・トマト1個
・ワカメ50g(戻したもの)
・しらす干し大さじ2
  酢少々
・生姜(しょうが)1片
◎甘酢(あまず)
  酢大さじ2
  砂糖大さじ1
  みりん小さじ1
  塩少々
  出し汁(だしじる)大さじ1

[作り方]

  1. キュウリは板ずりをし、小口切りにして、塩少々でもみ、水気を切る。
  2. トマトは湯むきをして、1cm角のあられ切りにする。
  3. ワカメは水で戻して、一口大(ひとくちだい)に切る
  4. しらす干しは熱湯を通し、酢洗いをする。
  5. 生姜はできるだけ細く切り、冷水につけ、水気をよく切る。
  6. 甘酢を作り、1〜4を和(あ)えて、小鉢に盛り、5の生姜を天盛(てんもり)にする。
ポイントはここ
  • キュウリは、水分をたくさん含んでいます。下準備で、しっかり水気を切ってください。塩もみをしてしばらくおいてから、両手で握るようにして水気を切ります。

    塩をふる 水気を充分切る

  • ワカメは、いろいろな加工をして売っています。それぞれの加工にあわせて、下ごしらえをします。その方法は、たいていワカメが入っている袋に書いてあると思います。かならず、よく読んでから調理にとりかかってください。
  • 生姜は冷水につけた後、乾いた布巾かタオルにのせて、充分水気を切ります。
  • 甘酢で和えるのは、なるべく食べる直前にしましょう。和えておくと、水っぽくなりがちです。

    生姜の水切りはふきんで 直前に和える

ちょっと一言
  • しらす干しのかわりに、鰹節の削ったのを使ってもうま味を加えることができます。
  • 夏はキュウリもみがおいしい季節。他にも、カニ、イカ、タコ、蒸し鶏などを加えてみてはいかがですか。
【野口料理学園】

塩 ひ と つ ま み

■うれしくもある

「地産地消」がいわれます。地元で取れた野菜、米などの生産物を、地元で消費することによって、新鮮で安全性の高いものを食べようというキャンペーンです。野菜・果物のほかに、山梨県であれば、これに養殖のニジマス、観賞用のシンビジウムやシクラメン、農産加工品のワインなどが含まれます。スローフードや食育とからめ、政府が熱心に旗をふって全国的に展開中です。地域にとってもよいことづくめで、官民こぞってこれからも大いに推進されていくことはまちがいないでしょう。

でも、気になることがあります。地産地消はいいのですが、「生産活動」、「消費活動」にともなって発生する排出物の「処理活動」をどうするかです。いわゆるゴミの問題です。「地域から出るゴミは、地域で処分する」がリクツで、それが望ましいのですが、すんなりとはいきません。

山梨県でもゴミの最終処分場の設置をめぐっては、前知事時代からの懸案で、いまだに解決をみていません。処分場によって環境が破壊されるかもしれないし、健康を損なう危険もあります。そんなリスクを払ってまで、近くにこの種の施設ができるのを歓迎する人はいないでしょう。

現状のままでいくとしたら、ゴミを減らすこと、出たゴミをリサイクルすること、それ以外に解決の途はありません。産業界では、たとえば大規模な工場で、廃棄物を出さずに原料にまわす循環型システム、ゼロエミッションを達成するところが増えてきました。私たち一人ひとりも、応分の努力を払わなければならないのは当然のことです。

国家事業、国民運動だからといって、大上段に振りかぶる必要はありません。われわれが普段の生活を通して協力できることはたくさんあります。すでにいくつも実践しています。いちばんは、ゴミの分別です。これによって回収されたものが、いろいろにリサイクルされて役立っています。

「食」に関してはどうでしょう。ムダのない料理、環境にやさしい料理をしているでしょうか。
まず買物の段階からいうと…。余分な物は買わないようにします。容器はリサイクルできるもので、包装の簡単なものを選びます。食材は安くて安全で新鮮なもの、そう、地産地消です。できれば、買物かごや袋を持参することを忘れずに。

料理は必要な量だけ作ります。それには計量器を活用してください。残っても、捨てずに別の料理に使います。火加減はこまめに。油は、汚れにくい料理から。油の適温、適量に注意し、お米のとぎ水や、野菜の洗い水などは他への転用を考えます。使い捨てのコップや紙皿は避け、ペーバータオル、ティッシュを多用せずに、なるべく布巾で済ませます。調理器具も、材料や料理の量にあわせて使ったほうが合理的です。

料理のあともおこたりなく。油の処理は面倒そうですが、使用後は、こしてから保存。食器や鍋の油汚れは、洗う前に古新聞などでふき取ります。直接、排水口へ捨てるのはやめましょう。水の出しっぱなしはもったいない。洗剤は薄めて使う方が経済的で手にもやさしい。洗う順序も大事です。生ゴミは水気を切って捨て、コンポストや生ゴミ処理機を使って土にもどせば万全です。

まだまだあります。数え上げればキリがありません。最初から100%実行は無理です。でも大丈夫。ことさら構えなくても、料理が上手になっていくにしたがって自然に身についていきます。料理が上手ということは、することにムダがないということでもあるのです。

このように、ささやかな「食卓」という日常茶飯のレベルでも、国や県が唱える大きな運動の輪の中にいつの間にか自分も参画し、しかも充分に貢献できるのです。そのことがわかれば、うれしくもあります。そうは思いませんか?

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<これまでの塩ひとつまみ>


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