今 週 の レ シ ピ

・採れ立てをいただいたので―
●フキノトウのあまから煮

フキノトウのあまから煮 [材料]  - 6人分 -

・フキノトウ100g(15〜20個)
  油少々
◎A
  出し汁1/2カップ
  醤油(しょうゆ)大さじ2
  砂糖大さじ1
  みりん大さじ1

[作り方]

  1. フキノトウは切らないで、サッとゆでる。
  2. 大きめのものは2〜4等分、小さいものはそのまま用意する。
  3. 鍋に油を熱し、フキノトウを炒め、Aを加えて、汁気(しるけ)が少し残るくらいに煮る。
ポイントはここ
  • フキノトウは風味が大事、くれぐれもゆですぎないように。
  • ちょっと大きくなってしまったものは2〜4等分にしますが、できたら小さめのものをそのまま煮て、早春を感じたいものです。
  • 出し汁と調味料は、ひとつの目安です。薄味、濃い味、お好みで調節してください。

    風味が大事 サッとゆでる 味付けはお好みで

ちょっと一言
  • フキノトウの苦味が気になる人は、油炒めをすると、苦味が少し取れます。
  • フキノトウは、すでにもう八百屋さんの店頭に並んでいます。フキノトウの出回るこの時期を大切に、他の食べ方(たとえばフキ味噌、天ぷらなど)でも楽しんでください。
塩 ひ と つ ま み

■寿命が尽きるまで (つづき)

前回のつづき)
古いものがまだありました。コンベックです。検印のシールをみるのですが、磨り減って読み取りは不可能です。「ゆで卵器」ほどではありません。それでも30年はたっているでしょう。20年前でしたか、調子が悪くなって業者さんにきてもらったことがありました。

老コンベック 「先生、こんなのまだ使ってるんですか?!」
こうもいわれました。
「応急処置をしておきますが、すぐまたダメになりますよ」

それから十数年、1998年(昭和63年)甲府市の都市ガスが天然ガスに切り替わったとき、「新しくしてください」と点検にまわってきたガス屋さんからもいわれました。でも、まだ大丈夫だからと調整だけしてもらい、その後も延々と使っていました。ガスコンロとならんで、教室ではもっとも使用頻度の高い器具です。使わない日はありません。

一昨年のこと、突然、「キーキー」金切り声を上げ始めました。熱風を送るファンから発しているようです。甲高い金属音で、とても聞くに堪えません。まるで断末魔の叫びです。いよいよかな、と覚悟しました。それでもと思い、詳しい人にみてもらいました。

ところが専門家でないためか、肝心の回転部分が外せないらしく、いろいろいじってはみたけれど、最終的にファンの周辺に油をさした程度でギブアップ。やはり「餅は餅屋か」ということで、業者さんにたのむほかはありませんでした。

10日余りして(その間は別のコンベックが肩代わり)、電話をする前、もしかしたらともう一度まわしてみました。
「―――」。なんの音もしません。静かなものです。元へもどっている。なんだか狐につままれた感じです。素人考えでいくと、さした油がようやくさび付いた部分に達してスムーズに回転するようになった、とも解釈されます。前回のスチームオーブンでもそうでしたが、キカイだからといって、早急に結果を求めてはいけないということなのでしょうね。

そのいい例がじつはもうひとつあります(最近の話)。デジタルのハカリです。1キロまで1g単位で計れます。これも「25年物」です。
水でもどしたワカメの入った袋を、うっかり丸1日のせたままにしていました。もれた水が、しっぽりとハカリ全体をおおってしまいました。いくら私でも、キカイが水に弱いことぐらい知っています。案の定、いくらボタンを押しても作動しません。こわれてしまった!

デジタルバカリ 乾いた布で丁寧にふきましたがダメ。2、3日おいて再度やってみましたがこれもダメ。でも、これだって素人考えでいけばもどるのではないか。あきらめがつきません。そこで、ぬれた場合の適切な処理方法というものがあるかどうか、メーカーさんに直接問い合わせることにしました。

「製造番号は?」と聞かれたのでこたえると、「とっくに製造中止ですよ。修理不能です」。“使ってちゃ悪い”みたいな、方法は廃棄処分しかないようなご宣託でした。

それから1週間がすぎました。ふと、ボタンを押してみました。電源が入りました。えっ、動く?! でも、数字がでるだけで計ることはできません。それに妙なことに、こんどはスイッチが切れない。つまり、つきっぱなしの状態でオフにならないのです。しかたなく電池を抜きました。完全に狂っています。この時点でも、捨てることしか頭にありませんでした。

2月に入りました。いつでも捨てられるからと、3ヶ月間そのままにしていましたが、この世の名残りに(?)最期のボタンを押しました(私も相当にシツコイ)。
それがよかったのです。なんとなんと、ちゃんと動くではありませんか。まったく正常です。問題ありません。「乾けばもどるはず」が実証されたのです。

ものごと、簡単にあきらめてならないということがわかりました。が、それにしてもです。キカイというのは人間よりタフなのか人間同様デリケートなのか、こちらのほうはあまりよくわかりません。

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【野口料理学園】


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