今 週 の レ シ ピ

・ベーシッククラス(4月第1週)のメニューより

●キャベツのスープ    44kcal. 塩分1.1g

キャベツのスープの写真 [材料]  -6人分-

・キャベツ2枚(200g)
・ベーコン(薄切り)2枚
・バター大さじ1
・スープストック5カップ
・塩小さじ1
・胡椒(こしょう)少々
・ウインナ―ソーセージ
・パセリのみじん切り
・クルトン

[作り方]

  1. キャベツ…7〜8_のせん切りにする。
    ベーコン…1a巾位に切る。
  2. 厚手の鍋にバターをとかし、ベーコンを炒め、さらにキャベツを加えて炒める。
  3. スープストックを加えて、キャベツが透き通るまでゆっくり煮て、塩・胡椒で味をととのえる。
  4. スープ皿に盛り、1a位に切ったウインナ―ソーセージとパセリのみじん切りを加え、クルトンを添える。
    ※クルトンは、飲むときに加える。

ポイントはここ


ちょっと一言

  • キャベツは、生でせん切りにして食べるときは、シャキッとした歯ごたえを大切にしますが、煮込む料理ではゆっくり時間をかけて調理し、とろけるようなやわらかさと甘味を充分に楽しんでください。
  • クルトンの代わりに、塩味のクラッカーをテーブルに出しておき、各自スープの中に割って入れますと、手軽に浮かし実にすることができます。

≪組み合わせメニュー≫
    ◎鮭のムニエル 粉(こ)ふきいも添え
    ◎ブロッコリーのサラダ
    ◎フルーツカクテル
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み

■ソムリエとは言いません
  • 女性の「ウマイ」はおかしい、と某評論家が某週刊誌で嘆いていました。テレビの料理番組で、女性タレントが「ウマイ」、コマーシャルのなかでビールを飲んだ女の子が「ウマイ!」を連発するなど、ウマイを使う女性が珍しくなくなってきました。ウマイどころか、ウンメェーと平気で叫んだりもします。そうした傾向を苦々しく思っていたのは私だけではないと安心しました。「女らしさ」の一方的な押しつけを擁護するの、と言われそうですが、「ウマイ」にたいして「オイシイ」があり、そのほうが耳にやさしくしっとりくる以上、さらに、男性がオイシイを放った場合の気持ち悪さを考えると、ウマイを避けたくなるのは自然ではないでしょうか。
  • 女の子が「男言葉」をまねたり、伝法な物言いをしたがるのは今に始まったことではありません。大人にたいする背伸び、男性への対抗心、自分の存在をアピールしたり、その場のユーモアなどから口にすることはあります。身内、仲間内では目をつむるにしても、大っぴらに口に出されてはやはり気恥ずかしい、落着きません。「お腹が空いた」もおなじです。「腹減った」では野卑で粗暴な感じがしてしまいます。
  • 「食べる」と「食う」は若干複雑です。「食う」はハシタナイからと全廃に近く、犬猫もエサ、いいえゴハンを「食べる」ようになってしまいました。狼も羊を「食べる」で、まさに人を食った表現です。「食べる・食う」の一方が脱落して、「食べる」の位置に「いただく」が座りました。そのうち「食べる」も後退して、ライオンがシマウマを「いただく」ようになるかもしれません。(似たような関係が「あげる」と「やる」でしょう)
  • 最近の女の子が使って気になっているのが、カワイイ〜。なにを見てもカワイイ〜…。教室のお稽古でも、鍋のふたをとり中をのぞいてカワイイ〜。パンが焼き上がってカワイイ〜。皿に盛ってカワイイ〜。材料を見てカワイイ〜。こんな有様ですから、食べても、「オイシ〜」(ウマ〜イ)の一点張り。あきれた私は、「あんたたち、他にことばはないの」と思わず言ってしまいます。
  • これは「ウマイ/オイシイ」の区別とは別の、語彙(ごい)不足の問題です。よく指摘されることで、料理番組のゲストが、判で押したように「オイシ〜」しか言わないと顰蹙(ひんしゅく)を買っています。詩的なことば、文学的表現をのぞんでいるわけではありません。どうおいしいのかを、映像を前にした視聴者は知りたがっているのです。ありとあらゆる言辞を弄してワインの味を伝えようとするソムリエとは言いません、「舌にあたる感じが冷たい…」とか、「歯ごたえがある…」ぐらいは言って欲しいのです。
  • 先日、日本料理の老舗の料理屋に、試食会として30人ほどを引率しました。伝統的な日本料理の味をじっくり堪能しましょうと毎年行なっているもので、若い人も混じっています。料理や器を、見て楽しみ食べて楽しむのですが、例の調子でカワイイ〜、オイシ〜(ウマ〜イ)の連発に、こちらは赤面するばかりでした。これからは食卓マナーとして、箸、ナイフ・フォークの使い方などのほかに、ことばの表現法を項目のひとつに加えたいほどです。カワイイ〜、ウマ〜イは全面禁止といきたいところですが、世の中これほどメディアが垂れ流すなかで、それは無理な注文でしょう。使い分け、場所柄をわきまえることです。
  • 語彙の貧しさは、味の見分けができないことも一因です。繰り返しになりますが、どうおいしいのか、どうまずいのかを、ちゃんと感覚としてとらえることができれば表現も薄っぺらにはならないでしょう。こうした姿勢が大事なことは、食べ物に関してだけではないと思います。すべからく、物(物事)の本質を見分ける(分析する)力を養う一助になります。どんな時代にあっても、ぜひ身に付けておきたい能力だからです。

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