今 週 の レ シ ピ

・ベーシッククラス(6月第1週)のメニューより

●揚げ焼きそば(中国風)    455kcal. 塩分1.5g

揚げ焼きそばの写真 [材料]  -6人分-

・蒸し麺600g分
  揚げ油
・豚肉200g
・筍(たけのこ)60g
・干し椎茸3個
・玉葱1/2個(120g〜150g)
・炒め用油大さじ2
◎A
  中華出し汁3カップ
  醤油大さじ3
  塩少々
  砂糖大さじ1/2
◎B
  片栗粉大さじ2
  酢大さじ2

[作り方]

  1. 蒸し麺はほぐして、170℃位の油で狐色に揚げる。
  2. 豚肉…細切り。
    筍…長さ3aの細切り。
    干し椎茸…水にもどしてから、そぎ切り。
    玉葱…薄切り。
  3. 中華鍋に油を熱し、豚肉を炒め、さらに野菜を炒め、Aを加えて煮立て、Bでとろみをつける。
  4. 皿に揚げた麺を盛り、3のあんをかけて仕上げる。

ポイントはここ


ちょっと一言

  • 梅雨時のうっとうしい季節、そして蒸し暑い夏は食欲がなく、特に油っぽいものが敬遠されがちです。麺を油で揚げますと、たっぷり油を含んでいますが、油っぽくなくて食べやすいものです。夏バテ防止のためにも、ぜひ作ってみてください。
  • 中国料理はほとんど大皿に盛り、皆で取り分けていただきます。もちろんこの揚げ焼きそばもそうですが、麺がからんでなかなか取り分けにくいです。家庭では各自、洋風のスープ皿に盛ってはどうでしょう。このあんは、少し汁気が多く麺を食べやすくしてありますので、平皿よりスープ皿が安心です。
  • 麺にかける「あん」の具は、いろいろ変えてみてください(例:牛肉、鶏肉、魚介類、日本葱、人参、きのこ類、ピーマン、パプリカなど)。

≪組み合わせメニュー≫
  • 揚げ焼きそばは「点心」です。
    「点心」とは食間の食べもの。「おやつ」のようなものです。それだけで口腹を満たすことのできるものをいいます。ここに掲載した分量で、ちょっとした軽食となります。
    栄養のバランスを考えて、野菜中心の中国風和え物と杏仁豆腐のようなデザートを組み合わせて、昼食にいかがですか。
    【野口料理学園】
  • 塩 ひ と つ ま み

    ■親子 DE 親子
    • 学校週休二日制がはじまって二ヶ月がたちました。あちこちの家庭・学校・自治体で、「あいた時間をどう過ごすか」、さまざまな試みがなされています。手探り状態、といっていいでしょう。体験学習として、料理も選択肢のひとつです。その一環として6月1日(土)、『おとことこどものチャレンジ料理教室』と銘打った講習会が開かれました。
      「ある日のお昼、ご飯を作ってくれるお母さんはおでかけ。どうする親父とこども…そうだ、親子丼だ!」という設定です。山梨県一宮町立一宮西小学校PTA(古屋真弘会長)のみなさんが企画しました。会場となった「桃の里ふれあい文化館」調理実習室には、14組の父子28人が集まりました。メニューは、親子にちなんで「親子丼」、それに「とり肉ときゅうりのレタス包み」「はんぺんの清汁(すましじる)」です。
    • 出汁(だし)は、かつお節を用いました。子どもたちに1本のかつお節を見せて、なにかな? と問いますと、だれも手を上げません。こんどは箱型の削り器を聞いてみました。これもゼロです。どちらとして、知っている子どもはいませんでした。コーユー時代なのです。
      削り方を教えて実際にやらせてみました。刃が上を向いていて怖いのか、かつお節がなめらかに前後しません。でも削りたての香りがプーンと匂うと、驚きの声を上げました。上の年代では、子供のころ毎朝お味噌汁用の出汁に削らされた経験をもつ人はいるでしょう。30代40代のお父さんたちにとっても、実は初体験だったのです。
    • 「父親と子ども」という組み合わせは、これまで何度かありました。都合でお父さんがこられないからと、いつでもお母さんが混じっていました。今回のように、本当にお父さんだけというのは初めてです。母親だと、ついつい口をはさみ手も出てしまいます。思う存分やらせてもらえない子どもは、うるさがります。見た目は形もととのって早く終わりますが、子どもの方では「不完全燃焼」である場合が少なくありません。でも、「未熟なお父さん」が相手では、協力しないことには先へ進みません。両者ともに真剣です。そこで今回は、あえて簡便な風味調味料(ほんだしなど)を使わないで、父子とも未経験のかつお節を削るところからはじめました。でも、ちゃんとおいしくでき上がりました。一組も失敗はありませんでしたよ。

    • お手軽簡単手抜き料理がまかり通るこの頃、本物の味が忘れられています。それがこうして、家庭でも作れるのです。しかも経験がなかったり浅かったりのお父さんや子どもでも、やろうと思えばできるのです。大きな自信となったはずです。
    • 「ほんとうは料理したいんだけど、お母さんがやらせてくれない」という父子がいました。台所が汚れるからだそうです。段取りが悪かったり、道具や調味料の場所がわからなかったり、時間がかかりすぎたりで不評を買ったのでしょう。手順を踏み、無駄な動きをしないでテキパキできれば、そんなこともなくなります。お母さんもやっていない削り節を使った本格的な出汁とりで、目を見張らせてやりましょう。きっとお母さんも認めてくれるはずです。
    • 「ゆとり教育」の受け皿として、料理は外して欲しくありません。子どもの味覚を育てる意味でも、また「食」がいかに大切であるか、そしてお母さんに任せっきりにしないで家族全員が積極的に協力し、かかわって行く必要があることを知るためにも。

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