今 月 の お 菓 子

●水羊羹(みずようかん)

水羊羹(みずようかん) [材料]  -11×14×4aの型1個分-

・角寒天1/2本
・水1カップ
・砂糖200g
・生あん
  さらしあん60g
  水適宜
・塩小さじ1/4
・食紅少々

[作り方]

  1. 角寒天は水にもどして、充分やわらかくする。
  2. 鍋に、水気を切って細かくちぎった寒天を入れ、水を加えて、火にかけ、完全に溶かす。
  3. 砂糖を加えてよく溶かし、5〜6分中火で煮つめる。
  4. 生あんを加えて混ぜ、完全に煮立て、塩・食紅を加える。
  5. 型に流し入れ、水で冷やして固める。
  6. 固まったら、冷蔵庫でよく冷やし、長方形に切り、さくらの葉で包んで盛り付ける。
ポイントはここ
    寒天を水にもどす
  • 角寒天は、半日くらい水で充分もどします。煮溶かしたあと、ふきんでこさずに次の手順にいきます。角寒天のもどし方が少ないと、固まりが残りやすいので気をつけてください。
  • 生あんは、乾物の「さらしあん」を使います(1)。ボールに60gのさらしあんを入れ、水を2〜3カップ加え(2)、よく混ぜ(3)、水とあんが分離するのをまちます(4)。上澄みの水が澄んできたら捨て、底のあんをふきんにあけ(5)、軽くしぼります(6)。この状態が「生あん」です(7)。あまりきつくしぼらないで、200gくらいにします。

    (1) (2) (3) (4)

    (5) (6) (7)

  • 砂糖を加えた寒天液は(8)、「生あん」より軽いので、少し煮つめて(中火で5〜6分)、重みをつけます。煮つめが足りないと、生あんと寒天液が分離しやすいです。
  • 生あんを加えると(9)冷たいので、一度沸騰が止まります。かならず完全に煮立て、生あんに火を通してください。
  • 煮立ったら、甘味を引き立てるための塩と、美しい色に仕上げるための水で溶いた食紅を加えます(10)。
  • 型に流したら、水をよく変えて、急いで熱を抜いて固めます(11)。完全に固まってから冷蔵庫に入れ、冷やしてください。

    (8) (9) (10) (11)

ちょっと一言
  • 小学生の頃まで、すぐ近所に「製餡所(せいあんじょ)」がありました。蒸し暑くなりだす頃、母に頼まれて、「生あん」を買いにいきました。クーラーなどない時代、工場は涼しい所だった記憶があります。「生もの」保存のためだったのでしょう。
    その工場がいつ閉鎖されたか覚えていませんが、別の工場を紹介してくれました。その工場も終わりになった頃、「さらしあん」に出会いました。最初は乾物特有の「ひなた臭さ」が感じられ、何回も洗いました。最近は、水で1回洗うだけでとてもおいしいです。
    封を切らないと、賞味期間は3年くらいあります。ただし、封を切ったら早めに使ってください。さらに、水を含ませて「生あん」の状態にした場合は、冷蔵庫に入れたとしても、2日くらいの間に使ってください。

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