今週のレシピ

・ブライダルクラス(7月第2週)のメニューより

● 五香そば ●   370kcal.  塩分 2.7g(麺つゆを全部飲んだ場合)

五香そばの写真
 [材料]  -6人分-

・日本そば生600g
◎A
  納豆1包
  かつお節細かく削ったもの5g
  のり1枚
  万能ねぎ10〜15本
・うずら卵6個
◎B
  水2カップ
  昆布10a
  かつお節10g
  みりん/醤油各大さじ6
・わさび少々

  [作り方]

  1. 日本そば…茹でて冷水に取り、軽くもみ洗いしてザルに取っておく。
    納豆…まな板の上にのせ、細かく切る。
    のり…焼いて糸切り。
    万能ねぎ…小口切り。
  2. 鍋にBを入れ、昆布が十分広がったら火にかけ、沸騰直前に昆布を取り出し、2〜3分煮てから、ふきんでこし、十分に冷やす。
  3. 丼にそばを盛り分け、その上にAを飾り、中心にうずら卵を割りおとし、冷たくしたそば汁を適宜にかける。
    好みでわさびを添える。
 
ポイントはここ

 
ちょっと一言

  • 暑い夏の昼食は、食欲がなかったりすると少しの薬味でそばやそうめんをツルツルと食べるだけ、ナンテことありませんか? 暑い時こそ、バランスよくいろいろな食品を食べるよう工夫しましょう。組み合わせメニューを参考にしてみてください。

五香そば、糸こんにゃくの磯辺和え、鰯の巻き物の写真 ≪組み合わせメニュー≫
◎糸こんにゃくの磯辺和え
◎鰯(いわし)の巻き物

   

【野口料理学園】

塩ひとつまみ

■シュフはシェフ

  • 「西洋建築の家に住み、中国料理を食べて、日本人を奥さんにする」これが世の男性の理想とか。であれば、日本人で洋風の家に住んでいる男性は、その理想にもっとも近い。中国料理の上手な奥さんなら、たちまち三拍子そろってしまいます。日本のお父さんは世界一幸福な男性、ということになります。果たして何人の日本人がそのことに気づいているやら…。そもそもそんな俗諺、どこの国の誰が言ったのか。たぶん、はじめから答えを用意しておいた日本人でしょう?!
  • それはともかく、わが家で中華といわず世界各国の料理が食べられれば最高ですよね。食事は日に3度、それも毎日毎日、何年も何十年も繰り返さなければならないのですから、すこしでもバリエーションがあったほうが楽しいはずです。「食べる」というのは人間の営みにおいて、その必然性と頻度で、呼吸の次くらいに位置するのではないでしょうか。これに費やすエネルギーたるやすさまじいもので、"人間は食うために生きる"と言われても仕方のないところがあります。古今東西、栄耀栄華の極みが「食」で象徴されるのもムベナルカナです。
  • 王侯貴族ならそれも可能です。それぞれスペシャリストの料理人を何人だって抱えられますから。一般庶民にそれはかないません。でも、あきらめてはいけません。万能調理に長けた女性を奥さんにするか、奥さんを万能調理主婦(主夫である場合もあるでしょう)に育てあげればいいわけです。和食にはじまって中華、イタリア、フランス、韓国、ロシア、アラブ…世界中の料理ができる万能シェフ、スーパーシェフ(シュフ)に。家庭も、どんな料理をオーダーされてもいいような万能レストランになれば理想です。
  • 万能といってもレストランにはメニューがあります。ルールといっていいでしょう。お客様と料理人をつなぎます。料理名と価格を提示し、それに則ってお客のオーダーを受け、料理人は調理します。家庭とは目的がちがいます。「利潤追求」と「健康志向」といえばわかりやすいでしょう。商売を抜きにしているのが家庭です。二日酔いだからお茶漬けだけでいい、お新香もいらない。ステーキは食べたいけど、3分の1くらい。レストランでそんな注文は通りません。残せばいいのでしょうが、無駄になるしもったいない。商売柄、レストランは足し算掛け算は得意ですすんでやりますが、引き算割り算はやりたがらない。当たり前といえば当たり前です。
  • 家庭で先にくるのは健康と家計です。不特定多数を相手のレストランとちがって、家庭のシェフは家族一人一人の健康をチェックしておく必要があります。おいしいからといって、毎回おなじ物を食べさせるわけにはいきません。また、あまった料理や材料は捨てないでほかの料理に使うようにします。注文されたら、定まった材料を定まった分量・手順で調理し、定まった味の料理をださなければならないのがレストランです。お金を払うかわりに、食べたくなかったらその店にいかなければいいのですが、運命共同体の家庭はそうはいきません。逃げ場のない洋上レストランのような家庭での有効策は、品質向上と新製品開発、つまりおいしさアップとレパートリーの拡大に励むしかないでしょう。こうした点で、家族という「絶対固定客」をようする家庭のシェフは、レストランのシェフとは一味も二味ちがいます。共通なのは「食べる楽しみ」でしょう。お店はお店で、家庭は家庭なりに工夫しだいで楽しみ方はいろいろです。今は、冷凍食品ありレトルトあり各種お惣菜ありで、家庭でも全品手作りしなくても万能レストランを開店することができるのです。思えば、いい時代です。

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