今週のレシピ

・ベーシッククラス(2月第1週)のメニューより

● コーンチャウダー    161kcal. 塩分1.7g

コーンチャウダーの写真 [材料]  -6人分-

・コーンの缶詰(クリームスタイル)1缶(230g)
・ベーコン薄切り3枚
・玉葱中1個(150g)
・ポテト中1個(150g)
・トマト1/2個
・バター大さじ2
・小麦粉大さじ3
・スープストック4カップ
・牛乳1カップ
・塩小さじ1.5
・胡椒(こしょう)少々
・パセリのみじん切り

  [作り方]

  1. ベーコン…1a巾位に切る。
    玉葱・ポテト…1a角切りにする。
    トマト…皮を湯むきにして、1a角切りにする。
  2. 厚手の鍋にバターをとかし、ベーコン、玉葱、ポテトの順に炒め、全体に油がまわったら小麦粉を加えて、焦がさないよう火を通す。
  3. スープストックを加え、野菜がやわらかくなるまで煮て、コーン缶・牛乳を加え、塩・胡椒で調味する。
  4. ひと煮立ちしたらトマトを入れ、火を止める。
  5. スープ皿に盛り、パセリのみじん切りをちらす。

ポイントはここ


ちょっと一言
  • 「チャウダー」は、アメリカの代表的なスープです。フランス語の「大鍋」からきたもので、「煮込み」料理の意味があります。ベーコン・玉葱などの野菜、貝類などを煮込んでとろみをつけた実だくさんのスープです。
  • アメリカでは「チャウダー」といえば、「クラムチャウダー」。「クラム」は、アメリカの西海岸でとれるハマグリやアサリに似た二枚貝のこと。日本では、アサリを使うことが多いようです。殻付きのアサリを白ワイン蒸しにして、殻からはずした身と蒸し汁を使います。
    アサリの水煮缶を使うこともできます。どちらの場合も、煮込むときは蒸し汁、缶の汁だけを使い、身は仕上げのときに加えてください。貝類は、煮すぎると硬くなります。

もう、ちょっと一言
  • 湯むき
    材料の皮をむきやすくするために、熱湯をくぐらせて皮をむくことをいいます。その代表的なものが「トマト」。つまり、トマトを煮込み料理に加えるときは、皮をむいていないと、熱い料理の中で皮がむけてしまいます。トマトの皮はくるくると巻いて、表面に浮いてきます。できれば皮をむいた方が、料理の仕上がりがきれいです。
    また、サラダでも皮がむいてあると、とても食べやすく、おいしさも増します。
  • トマトの湯むきの方法
    1.トマトのへたの部分を包丁でとり除き、菜箸(さいばし)をさして、箸先を少しだけトマトからだします。
    2.「熱湯」を用意し、トマトを入れて10秒位くるくる回します。
    3.冷水にトマトを入れて、皮をむきます。

    yumuki1の写真 菜箸をさす yumuki2の写真 熱湯の中で回す yumuki3の写真 水の中でむく

  • この方法は、ほかに桃、ブドウなどの皮をむくときにも役立ちます。

≪組み合わせメニュー≫
    ◎鮭のムニエル
    ◎トマトを散らしたグリーンサラダ(コーンチャウダーに使った残り 1/2 分を1a角に切って)
    ◎キーウィのヨーグルト和(あ)え
【野口料理学園】
塩ひとつまみ

■"買い弁"(つづき)
  • 学校で、お弁当より給食を望む父母のほうが圧倒的に多いようです。この流れは変わりそうもありません。でも、ちょっと意地悪な見方をすれば、それは「個性豊かな教育」に逆行するのではありませんか。画一的な食事は、子供の個性尊重に反しませんか。
  • 学校給食も、「個性を育て、伸ばしていく」方針に準じた柔軟性(多様性)をとりいれるべきでしょう。全員一律のメニューを押し付けるのではなく、複数のメニューから選べるようにするとか、給食でだすのはご飯とみそ汁で、おかずは自由に持っていけるなどの幅をもたせる。給食か弁当かを選択させることもできます。日、曜日、月、学期ごとの交替制でもよいでしょう。これらを積極的に実施している幼稚園はありますが、小中学校ではまだまだ少ないようです。このように、画一的な中にも工夫しだいでバリエーションをもたせることができるのです。
  • 個性の尊重というのは、一面で、弱者や少数派の存在をないがしろにしないということです。いたわり、優しさ、思いやりです。たとえば、アレルギー症の子供。みんなと一緒の食事をとることで体に変調をきたしたり、ときには命にかかわることもあるでしょう。必然的に別メニューにならざるをえません。そうした対応がとられたとして、その子が転校になったらどうなるか。転校先の学校でも同じように対応してくれるでしょうか。それがかなわず家族と離れてお父さんが単身赴任している、という話を聞きました。
    また、外国人の生徒が入学してくる時代です。食習慣のちがいから、豚肉や牛肉を食べられない場合があります。そういう生徒さんはお断り、とこれまでは通せてきました。国際化のいま、それも通用しなくなるでしょう。
  • こうしたハンディのある子供たちに一律の給食を無理強いするわけにはいきません。そのことで彼らが排除されたり差別を受けることがあってもなりません。特別扱いして脇にやってしまうと、そうした危険に追い込むことになります。特殊や異質は遠ざけることをしないで、個性として受け入れたいものです。対処法は、一律のワクを取り払うか、緩めるかでしょう。例外的にではなく、たとえば、お弁当をもってきてもよいというひとつの選択肢として選べるように。
  • 中学生ぐらいになると、自分でお弁当を作る子もでてきます。私がそうでした。母が忙しくて手がまわらないときは、自分で用意していきました。自分なりに考え工夫していました。食べるより楽しかったのをおぼえています。でもやはりお弁当は、作ってもらうのが一番です。毎日、お母さんから心のこもったプレゼントをもらうようで、とても幸せな気分になります。ただし、ひとつだけ条件があります。ふたを開けるまではゼッタイ中身は知りたくない!

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