今 週 の レ シ ピ

◇蒸し暑い夏にさっぱりと
●サラダうどん

サラダうどん [材料]  - 4人分-   
・茹(ゆ)でたうどん700〜800g
・豚薄切り肉100g
・カニ風味かまぼこ4本
・ワカメもどして60g
・卵1個
・モヤシ100g
・キュウリ1/2本
・ハム2枚
・カイワレ大根1/3束
◎かけ汁
  そばダレ300cc
  酢50cc
◎ごまダレ
  白ごま大さじ4
  かけ汁大さじ2
◎薬味
  しその葉5枚
  細ネギ2本
  紅生姜(べにしょうが)少々

[作り方]

  1. 茹でたうどんを熱湯を通してほぐし、皿に盛る。
  2. 豚肉は熱湯でサッと茹でる。
    カニ風味かまぼこはほぐしておく。
    ワカメは食べやすい大きさに切る。
    卵を割りほぐし、塩少々を加え、いり玉子を作る。
    モヤシは茹でる。
    キュウリはせん切りにする。
    ハムはせん切りにする。
    カイワレ大根は根を切って洗う。
  3. 1のうどんに2をのせる。
  4. そばダレに酢を加えて、かけ汁を作る。
  5. 白ごまをよくすり、かけ汁でのばす。
  6. しその葉はせん切りにする。
    細ネギは小口切りにする。
  7. 3に薬味をのせ、かけ汁をかけ、好みでごまダレをかけて、よく混ぜて食べる。
ポイントはここ
  • うどんは乾麺、茹でうどん、冷凍うどんなど好みのものを用意してください。 具の準備
  • うどんにのせる具は、うどんといっしょに食べやすい形に切ったり、加熱して用意します。
  • 「かけ汁」はそばダレに、好みの酢を好みだけ加えてみてはいかがですか。
  • 「ごまダレ」は充分すり鉢ですってから、かけ汁でのばします。好みでマヨネーズを少し加えてもよいでしょう。
  • 薬味は他に生姜のすりおろし、切り海苔(のり)、青海苔、辛子(からし)、わさびなども用意してみてください。

    すったごまにかけ汁 ごまダレ 薬味

ちょっと一言
  • 『冷やし中華そば』を和風に作りました。暑いときに冷たいそうめん、冷奴(ひややっこ)、日本そばなどのほかに、冷たいうどんもいかがですか。具を工夫して、暑い夏をのり切るための食事の仲間に入れてください。
塩 ひ と つ ま み

■食のありよう

先週のメニューは「グリンピースごはん」でした。これが「嫌い」という生徒さんが、少なからずいたのにはちょっとびっくりです。1台のテーブルに6人ついた中で、5人が嫌いということもありました。グリンピースのなにがそんなにいやなのか。

聞いてみると、こんなことばが返ってきました。
「やわらかい舌触りが気持ちわるい」
「プチッと口の中でつぶれるのがイヤ」

かゆくなったり、呼吸が苦しくなったりの体に変調をきたすアレルギーのたぐいではありません。「毛嫌い」というほどのつよい拒絶でもありません。かといって、食べてごらんなさいとすすめても箸をのばそうとしませんから、「苦手意識」よりはちょっぴり意思が勝っていそうな感じです。どちらにしろあまり理由にならない理由といってよいでしょう。椎茸(しいたけ)とか、ラッキョウとか強烈な臭いや味ではないのです。

おりしも、ジャワ島中部地震の被災地の様子が連日報道されています。「あういう状態になったら、あれ嫌いこれ嫌いなんて言ってられないでしょ」と水をむけると、「わたし、やはり食べないと思う」…。

日本の場合、災害で一時的には地域的に壊滅状態になることはあっても、何日間にもわたって完全に途絶するとは考えにくい。そのうちに道路が復旧し隣り町のコンビニに行ったり、救援物資が空輸でとどいたりと、ちょっと我慢するだけで済む。そんな計算が働いて悠然と好き嫌いを言っていられるのかもしれません。

緊急時にも好みは頑として曲げない。ゴリッパです。しかし、コンビニで好きなものが売り切れていたり、救援の食料が嫌いなものばかりだったらどうするの? 好みをつらぬいてまで命を危険にさらすことはしないと思いますが、そこまで食の嗜好というのが強いのか固持する必要があるのか、ホントのところはよくわかりません。

最近、「濃いめの味」が復活しているようです。テレビコマーシャルでも、味の濃さを強調した製品が目につくようになりました。ご存知のようについこのあいだまでは、「薄味」「減塩」が錦の御旗のように振られていました。アノ大合唱はなんだったのでしょう。

味(うま味)を殺してまで薄味・減塩を徹底しようとした、健康志向が昂じた結果の「揺り戻し」(反動)? それともただの、はやりすたり?

羊羹(ようかん)は甘いほうがおいしいです。グリンピースのような炊き込みごはんは、塩を減らされてはまずいものになってしまいます。味に妥協することなく、かつ適正量の塩分をとるのが理想ですが、うまいものを腹いっぱい食べたいというのが人間です。その辺の葛藤がむずかしい。この悩ましさはおそらく生きている限り続くでしょう。というよりは、そうした全部をひっくるめたのが人間の「食」のありようなのかもしれません。

【野口料理学園】

§【ご意見、ご感想をお寄せください。ご質問もどうぞ。】  ichiban@kateiryouri.com


ホーム 月別 ジャンル別 これまでのお菓子 これまでのジュニア 学園案内 ケーキ屋さん